【活動レポート】越境から共創社会へ。ー山形で始まる、新たな挑戦を生み出す地域づくりー

地域の未来をつくるために必要なのは、「つながり」から生まれる挑戦

地域に新しい価値や産業を生み出していくためには、起業家や企業だけではなく、行政、教育機関、金融機関、産業支援機関など、多様なプレイヤーがつながり、それぞれの強みを活かしながら共に環境を育てていくことが重要です。

人口減少、人材不足、若者の流出、産業構造の変化など、地域を取り巻く課題は年々複雑になっています。

こうした時代において、一つの組織だけで課題を解決しようとするのではなく、人や組織の枠を越えて知恵や経験を持ち寄り、新しい価値を共につくる「共創」の考え方が求められています。

私たちbridge NEXTは、これまでbridgeが培ってきた「人と人」「機会と機会」をつなぐ役割をさらに発展させ、次世代人材の育成や地域産業の変革支援に取り組んでいます。

そして現在、山形県をフィールドに、産学官金の多様なステークホルダーと連携しながら、地域共創に向けた活動を進めています。


地域の起業家を発掘・育成し、地域経済の発展を目指す

bridge NEXTでは、2026年度より山形県の「ものづくりスタートアップ支援事業」を受託し、起業家・スタートアップの発掘と支援に力を入れています。

本事業は、山形県内における起業家の発掘・育成を通じて、新たな産業や事業を生み出すことを目的とした取り組みです。

山形県には、高い技術力を持つ企業や豊富な地域資源がありますが、それらを新しい事業や産業につなげていくためには、挑戦する人を支える仕組みや、挑戦者同士がつながる環境が求められます。

本事業では、

  • 起業家向けアクセラレーションプログラム
  • 起業創業相談窓口
  • 勉強会・交流イベントの開催
  • 投資家や専門家との接点づくり

などを通じて、起業家が成長できる環境づくりを進めています。

活動の中では、参加者同士の新たな連携が生まれています。
例えば、同じプログラムに参加した複数の事業者の事業内容に親和性があることが分かり、そこから共同事業の構想がスタートした事例も生まれました。

単なる学びの場ではなく、人と人が出会うことで実際にアイデアを形にする機会、新しい可能性が生まれる場になっていく手応えを実感しています。


次世代人材を育てる、高校生イノベーション教育

地域の未来を考える上で、次世代を担う人材育成は欠かせません。

bridge NEXTでは、山形大学が主催する高校生イノベーションプログラムの企画運営を担い、地域の高校生に向けたイノベーション教育にも取り組んでいます。

本プログラムでは、

  • 地域課題の発見
  • イノベーション創出に関する学習
  • 大学教授による講義
  • 起業家や地域経営者との交流

などを通じて、高校生が自ら考え、未来を描く機会を提供しています。

また、本プログラムには地域の経営者や金融機関など、多くの方々にも協力いただき、地域で活躍する大人との出会いが、高校生にとって大きな刺激になっています。

参加者の中には、プログラムへの参加をきっかけに起業に関心を持ち、自治体の起業創業支援事業にエントリーしたり、学校外のイベントへ積極的に参加するようになるなど、若者の心の底にある「やってみたい」の背中を後押しする役割を担うことができていることを実感しています。


地域企業の新規事業創出を支援する

地域に新しい産業を生み出すためには、スタートアップだけではなく、既存企業の変革も重要です。
bridge NEXTでは、地域の創業支援団体や産業振興団体と連携し、地域企業の新規事業創出を促進する取り組みも進めています。

対象となる企業は、農業、水産業、製造業、小売、ITなど幅広い業種にわたり、経営者向けのセミナーやイベントでは、

  • 新規事業開発
  • DX推進
  • 組織づくり

などをテーマに、これからの企業経営について学び・考える機会を提供しています。

参加者からは、同じような課題を持つ経営者や起業家との横のつながりができることに価値を感じていただいており、私たち自身も、地域企業同士が刺激し合い、新しい挑戦に踏み出す環境づくりが重要であると、改めて感じています。


山形で感じる、共創の可能性

山形県は、人口減少や首都圏への人材流出による人材不足、経営者の高齢化/事業承継の問題、起業やスタートアップに挑戦する若者の少なさなど、多くの課題を抱えています。

しかし一方で、地域の未来をより良くしたいという強い想いを持った人たちがいます。

山形での活動を行う中で、行政、大学、金融機関、産業支援機関など、地域を支える方々が高い熱量をもち、互いに協力関係を築こうとする機運があります。

行政担当者の方々は、現場の声を積極的に取り入れ、事業者と一緒になって地域づくりを進めています。
また、支援機関同士でも、それぞれが抱える課題や目指す方向性を共有し、「地域としてどのような支援環境をつくるべきか」という議論が日々生まれています。

山形には、実直に物事に向き合う県民性、高い技術力や経営力を持つ企業、豊かな地域資源があり、それらを生かし、地域産業・経済を発展させていくために、産学官一体、地域一体で取り組んでいく仕組みづくりは重要な課題であると強く感じています。


挑戦したい人が自然につながる地域エコシステムの確立に向けて

一方で、起業や新規事業、スタートアップといった挑戦する文化を地域に根付かせるには、まだ課題があります。

・挑戦したい人が相談できる場所。
・応援してくれる仲間と出会える環境。
・異なる分野の人が交わり、新しいアイデアが生まれる機会。

こうした土壌を形成し、持続性のあるエコシステムを形成していく必要があります。

「挑戦意欲のある若者」
「新しい事業に挑戦したい経営者」
「地域をより良くしたい行政や支援者」

地域には確実に想いを持った人がいます。
bridge NEXTは、そうした人や組織をつなぐハブとして、これからも山形の経済、産業、教育の発展に貢献していきます。

「若者が挑戦するために戻ってくる地域」
「地域企業から新しい産業が生まれる地域」
「挑戦したい人が自然につながれる地域」。

の実現に向け、引き続き山形から、理想の共創社会の実現に取り組んでいきます。

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