地域を盛り上げる起業体験イベント「スタートアップウィークエンド」

bridge NEXTでは、東海エリアの創業支援に積極的に取り組んでいます。それらの活動の一環として、事業創造/起業を目指す人を対象に世界各地で行われている「スタートアップウィークエンド」への協賛、コーチ・審査員としての参画、サイドイベントや情報発信等で協力させていただいています。

今回は、bridge NEXTがスポンサー、審査員として参画、静岡県磐田市で行われた「第5回Startup Weekend 磐田 ~学び・教育~」の様子をご紹介します。

顧客視点、リーンスタート・アップを起点としたプログラム

スタートアップウィークエンドは、2006年に米国コロラド州で発足し、米国のアクセラレーターTechstars(テックスターズ)が主催し、150カ国1200都市で開催される、54時間の起業プログラムです。
日本でも盛んになり、地域企業の協賛のもと、起業に関心がある人を対象として各地で開催されています。

今回は、静岡県磐田市で開催された「第5回Startup Weekend 磐田 ~学び・教育~」に協賛させていただき、代表鈴木が審査員として協力させていただきました。

今回は関係者、ゲスト含め100名近い参加者が集まり、「学び・教育」をテーマに、9チームが事業テーマを立て、リサーチ、仮説検証活動を熱心に行いました。

学び・教育をテーマに、
・地域の健康促進活動と教育
・不登校問題へのアプローチ
・食育
・コミュニケーション力向上
・挑戦への意欲の促進
など、さまざまな視点からアイデアを創発し、事業実現性について各チームでアイデアの精度を高めていきました。

熱量だけに依存しない、事業性重視の審査

最終発表会では、草地磐田市長はじめ、審査員と運営社、多くの観客が見守る中、各チームが堂々と発表しました。

審査は、「検証が適切か」「顧客体験デザイン(UX)」「ビジネスモデル」の3つの視点で行われます。大学教授、スタートアップ経営者、ベンチャーキャピタリストなど、さまざまなバックグラウンドを持つ、4名の審査員がジャッジし、教育事業を中心に16年間活動してきたbiridge NEXT鈴木からは、
・仮説の”確からしさ”
・検証アプローチの妥当性
・ビジネスモデルの合理性
について、質問・コメントを行いました。

地域の産業促進に熱心に取り組む草地磐田市長からは、参加者への称賛と、行政の課題、官民連携に対する想いや考えについてのお話があり、官民一体での地域の気運醸成がなされていることを体感するものでした。

スタートアップウィークエンド参加者のうち12%が実際に起業に至ったというデータもあり、このような事業創造活動が地域の産業活性にも好影響をもたらします。

bridge NEXT/bridgeでは、これまで多くの産学の現場での価値創造の支援に力を入れてきましたが、地域一帯での機運の醸成、人々の想い、そして事業創造のための知識と経験が適切に統合された時に、新事業が生まれるシーンを多く見てきました。

最後にbridge NEXT代表鈴木に、参加者へメッセージを伝える機会をいただき、知識としての事業創造を学びながらも、
①顧客への共感
②共感による当事者意識
③当事者意識を持ち続ける中で培われる自身の活動への熱狂
に昇華させていく起業の面白さについて、自身の経験も含めてお話させていただきました。


今回の参加者の最年少は中学3年生。また自身が強い関心を持っている教育のテーマで開催される磐田での回に参加すべく、北海道から飛び込んできた学生など、参加者の約半数が学生であったことが、大変興味深いものでした。

スタートアップウィークエンドは全国各地で開催されており、誰でも気軽に参加することができます。「何かに挑戦してみたい」「社外・学外の人との良質なつながりを作りたい」という方には大変意義のあるイベントですので、ぜひお近くのスタートアップウィークエンドを探し、チャレンジしてみていただければと思います。

改めて、この場をお借りしてボランティアで企画運営に従事された20名以上のオーガナイザーの皆さん、そして勇気を持ってチャレンジした参加者の皆さんに敬意の気持ちをお伝えします。

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